ハーブティーの基礎講座(1

こんにちは。
私たちの心と体に優しく働きかけるハーブティー。ハーブは古代からその薬効が認められ、煎じて飲む方法が処方されてきました。この記事では、ハーブティーの美味しい飲み方から効能、選び方、保存方法までをお伝えします。これから始まるハーブの世界をどうぞお楽しみください。

●本記事の目次
  1. ハーブティーについて
  2. ハーブティーの選び方と保存方法

ハーブティーについて

ハーブという言葉は、ラテン語で「草」を意味する「Herba」に由来します。一般的にハーブとは、人々の暮らしに役立つ香りのある植物を指します。食用では「香辛料」とも呼ばれ、茎・葉・花を利用するものを「ハーブ」、それ以外の部位を利用するものを「スパイス」と定義しています。

ハーブの活用方法は、健康、料理、園芸、芳香など様々ですが、その中でも植物療法に利用されるハーブは「メディカルハーブ」と呼ばれています。

●薬用ハーブ・・・メディカルハーブ
●料理用ハーブ・・・カリナリーハーブ
●園芸用ハーブ・・・オーナメンタルハーブ
●芳香ハーブ・・・アロマティックハーブ

ハーブの歴史

私たち人間がこの植物の持つ力を利用してきた歴史は古く、紀元前3400年頃の文章を書き写したと言われる、古代エジプト時代の紀元前1700年頃に書かれた『エーベルスのパピルス文書』に、およそ700種のハーブの使用方法と効能が記録されています。

古代ギリシャの時代になると、紀元前400年頃に医学の祖と言われるヒポクラテスが「体液病理説」を唱え、400種に及ぶハーブの薬効や処方 に言及していて、ハーブを煮出した汁を処方していた記録などがあり、これがハーブティーの起源と言われています。

 

ハーブティーの選び方・保存方法

ドライハーブ

ドライハーブは日持ちが良く、効能が安定しているため、ハーブティーには最適です。選ぶ際には以下のポイントを確認しましょう:

  1. 食品として販売されているものを選ぶ
    ポプリやクラフト用ではなく、必ず「食品」として表示されているものを選びましょう。
  2. 新鮮なものを選ぶ
    パッケージの製造年月日や賞味期限を確認し、できるだけ新しいものを購入しましょう。古いハーブは香りや風味が落ちてしまいます。
  3. 学名を確認する
    ハーブの名前はお店によって異なる場合があります。例えば、ギンコウ(イチョウ)やカレンデュラ(マリーゴールド)のように、共通の学名をチェックすることで間違いを防げます。
  4. 原産国を確認する
    安心して使用するために、原産国を確認し、品質に信頼のおけるものを選びましょう。
  5. 少量ずつ購入する
    ハーブは風味が落ちやすいため、必要な量だけをこまめに購入するのがおすすめです。
  6. 保存方法
    ハーブは湿気や光に弱いため、密閉容器に乾燥剤を入れ、直射日光を避けて涼しい場所で保管しましょう。容器にはラベルを貼り、賞味期限を記載しておくと便利です。

フレッシュハーブ

フレッシュハーブは、育てたものを摘みたてで使うことが基本です。その鮮やかな香りと色合いが魅力ですが、以下の点に注意しましょう:

  1. 若い葉や花を使う
    葉や花は若くて柔らかいものを選び、使用する直前に摘み取ります。
  2. 適量を心がける
    一杯分のハーブティーには、ミントなら5~10枚の葉が目安です。強い香りが好みなら枚数を増やして調整してください。
  3. 栽培時期を把握する
    ハーブの苗が20~30cm程度に成長したら、収穫して利用できます。

ハーブティーの魅力

ハーブティーはノンカフェインのものが多く、体に優しく働きかけます。香りの成分が五感に作用することで、リラックス効果だけでなく、心身のバランスを整えるサポートをしてくれます。

次回は、ハーブティーの美味しい淹れ方や飲み方について詳しくお話しします。あなたにぴったりの一杯を見つけるお手伝いができれば幸いです!

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