ハーブティー基礎講座(2
●本記事の目次 |
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ハーブティー基本の道具
いよいよハーブティーを淹れる準備です。ここでは基本の道具をご紹介します。すべてを初めからそろえる必要はありませんが、少しずつお気に入りを増やしていく過程も楽しいものです。
ティーポット 陶器またはガラス製のものがおすすめです。特にガラス製は、お湯の中でハーブの葉や花が広がる様子を楽しめるため人気があります。注ぎ口が広いものや茶こし付きのポットを選ぶと便利です。
砂時計・タイマー 3分計を用意すると便利です。特にお客様を招いた際には、砂が落ちる間にハーブの効能を説明するなど、会話のひとつにもなります。
計量スプーン・ハーブ ハーブの分量を正確に量るために必需品です。特に初心者の方にはおすすめです。
乳棒・乳鉢 固い実や根、樹皮などを砕く際に使用します。細かくすることで効率よく成分が抽出されます。
茶こし・ティーストレーナー 茶こし付きポットを使わない場合に必要です。細かい目のものが適しています。
ポットコゼー 浸出中にお湯の温度を下げないために使用します。ティータイムをさらに特別な時間にしてくれるアイテムです。
ハーブティーの美味しい淹れ方、作り方
ハーブティーは紅茶を淹れるのとほぼ同じ要領で簡単に作ることができます。味や香りの濃さ、効能の強さは、ハーブの量や浸出時間で調整できます。何度か試しながら、自分に合った淹れ方を見つけてください。
ドライハーブティー 薬効を期待するなら、ドライハーブがおススメです。フレッシュハーブに比べて3倍の効果があるとも言われており、 胃にも優しいティーになります。1杯あたり、ハーブ小さじ一杯を基準に調整してください。
1 ポットとカップにお湯を注ぎ、事前に温めておきます。
2 ポットにハーブ小さじ1杯を入れます。固い部分は乳鉢で軽く砕いておくと良いでしょう。
3 沸騰したお湯を静かに注ぎ、5~7分蒸らします。
4 軽くかき混ぜて濃度を均一にし、茶こしを使ってカップに注ぎます。
フレッシュハーブティー 見た目も美しく、香りが爽やかなフレッシュハーブティー。摘みたてのハーブを使うことで、自然の息吹を感じられる一杯になります。
1 温めたポットに、ちぎったフレッシュハーブを大さじ1杯入れます。
2 熱湯を注ぎ、3~5分蒸らします。あとはドライハーブと同様に淹れます。
※ハーブの種類を確認し、食用に適したものを使いましょう(例:セージはコモンセージ、ローマンカモミールは花を使用)。
アイスハーブティー 夏にぴったりの冷たいハーブティー。初心者でも飲みやすいのでおすすめです。
1 ホットティーを作る要領で淹れますが、お湯の量を通常の半分~1/3にします。
2 粗熱を取ってから、氷を入れたグラスに注ぎます。
煮出しハーブティー ハーブの実や根、樹皮など、硬い部分を使う場合は煮出すことでしっかり成分を引き出せます。
1 ドライハーブ小さじ2杯に対し、水500mlを鍋に入れます。
2 軽く蓋をして沸騰させた後、弱火にして10~15分煮ます。
3 茶こしで濾して、温めたカップに注ぎます。
水出しハーブティー マテやエルダーフラワーなど、優しい味わいの水出しティーは夏におすすめです。
1 ドライハーブ小さじ1強に対し、水200mlを容器に入れます。
2 常温で色が出るまで置き、冷蔵庫で冷やします。24時間以内に飲み切りましょう。
美味しく淹れるコツ
・香りを飛ばさないよう、どの方法でも蓋をすることを忘れないでください。
・ハーブティーは一煎目に有効成分のほとんどが抽出されるため、セルフケア目的の場合は一煎目を重視しましょう。
最後に
ハーブティーは、日々の暮らしに心地よさを運ぶ小さな贅沢です。次回の基礎講座では、ハーブティーの効能や日常での活用方法について詳しくお話しします。
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